人体構造を理解することは、キャラクターモデラー/アニメーター/リガーにとって必須だと思います。 なぜなら、業務の半数以上は人型キャラクターだからです。
でも、デフォルメされたキャラだから詳細な知識はいらない? そんなことはありません。基礎知識があってこそのデフォルメであり、オリジナリティです。
今日はCGアーティスト必読本、 ”スカルプターのための美術解剖学/Anatomy for sculptors”を紹介します。 人体構造をしっかり学ぶことで、他の四足動物にも応用ができます。 しっかり学びましょう!
概要

発行 | 株式会社ボーンデジタル |
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著者 | アルディス・ザリンス、サンディス・コンドラッツ |
言語 | 日本語 |
大型本 | 224ページ |
ISBN-10 | 4862463606 |
ISBN-13 | 9784862463609 |
なぜこの本は選ばれるのか
1、写真がたくさん掲載されている
”スカルプターのための美術解剖学/Anatomy for sculptors”には、250枚以上の写真が掲載されています。男性/女性、20代/50台、西洋人/東洋人など、様々な写真が載っているので、肉体の違いを勉強するうえで役立ちます。
2、イラストで足りない情報を補足してくれる
写真だけでは表現ができない、筋肉や骨の関係性などを、イラストで丁寧にわかりやすく説明してくれています。例えば、腕を動かしたとき筋肉と腕はどう動いているか、などです。 これを読むと、トポロジーを形成するヒントにもなりますよ。
3、筋肉や骨の名称を説明している
知識は武器です。さらに細かく、筋肉についての動きを調べるときに役立ちます。また、共通言語があると仕事をするうえでも、会話がスムーズになりますよね。
4、初心者が陥りやすいミスを紹介してくれている
想像で作ってしまうと、実際の人体構造ではありえない形状になってしまうことがままあります。そういった間違えやすいポイントをPickUPして、わかりやすく解説してくれます。 EX)西洋人と東洋人の頭蓋骨、唇周りの筋肉の関係性など
こんな人におすすめ
この本の裏表紙にはこのように書かれています。
見やすい画像、文字が少ないアナトミー(解剖学)の本をお探しですか?
人体をモデリングするとっかかりで行き詰まってしまった?
見やすくて分かりやすい資料が欲しいけど、Webを探し回るのに疲れてませんか?
筋肉、骨について長々とした文章を読むのではなく、シェイプを知り、それを即座に作品に生かしたい?
人間の体を簡潔に解説した、もっとも使いやすい、アーティスト向け美術解剖学のガイドブックがここにあります。
実際、購入して手に取ってみるとその通りで、人体についての知識の宝庫でした。今まで何の裏付けもなく、なんとなくモデリングしてきた人体を構造的に理解し、これがこうだからこうと、理論的に作れるようになりました。
自分が作った男性モデル、なんか似てないんだよな
という理由の大半は、表面上の情報だけにとらわれて、骨や筋肉についての理解ができてないということが大半です。
美術を専攻する学生、スカルプター、イラストレーターに、本書は実践的な基礎を提供してくれます。より手軽に、自信をもって書きたい、造形したいというすべての人にお勧めします!
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スカルプターのための美術解剖学 2 表情編 (Anatomy of Facial Expression 日本語版)